2024.06.14
オリジナルネクタイとスカーフの依頼【4】
試織の生地が上がってくるとデータの不具合によるミスがないかチェックし、実際の生地スワッチをお客様に送って色の確認をしていただきます。
ここで色や柄に問題がなければ量産に入ります。
それと同時にネクタイの仕様を決めていきます。
主に決めていく内容としては、ネクタイの大剣幅と全長です。
大剣とはネクタイ全面の大きな剣型の部分で、これを水平方向にみて一番太いところを「大剣幅」といいます。
この大剣幅は一般的には8cm前後が多いかと思いますが、お好みで9cmにもできますし6cmくらいにもできます。
そしてこの幅は流行によって左右されることもあります。
次に全長についてですが、これは140〜150cmくらいの間で様々です。
ですが、あまり短かすぎると大きなノット(結び目)を作ろうとすると、結んだ後に全然長さが足りなくなってしまいます。
一般的にネクタイのちょうど良い長さは、結んだ後の大剣先がベルトにかかるくらいと言われています。
全長も大剣幅も何か基準になるネクタイがあれば決めやすいと思います。
今回はお客様がネクタイにも詳しく、ほとんどお手伝いがいらなかったのですが、必要であれば始めから完成までとことんお付き合いします。
他にも閂(かんぬき)と呼ばれる箇所や裏地など、こだわりがあればお気軽に仰ってください。