ARMONDO&DUE

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Jacquard weaving design from Japan

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2024.05.31

オリジナルネクタイとスカーフの依頼【3】

デザインにOKが出れば、紙面上のものを実際にネクタイ生地として織るためのデータを作っていきます。

とはいえジャカード織のデータを作るといってもピンとこないと思います。

 

そもそも織物というのは縦糸(たていと)と緯糸(よこいと)が交差することで生地となっていきます。

 

ジャカード織は複雑な柄を表現できることが特徴なのですが、それには縦糸(たていと)の動きをコントロールする必要があります。

規則性がある交差の仕方を「組織」といい、綾(あや)・平(ひら)・朱子(しゅす)などの組織があります。

 

デザインに合わせて組織をあてはめ、織機がその通りに縦糸を上下させるようなデータを作るのです。

このデータを「紋(もん)」といい、データを作ることを「製紋」や「紋をつく」などと言ったりします。

 

そしてそれを仕事としているのが「紋屋(もんや)」と呼ばれる職業で、私たちの本業でもあります。

 

紋屋が図案を描いているので今回のデザインは組織も入った状態のCGを見ていただいています。
なので、どの組織を使うかなどの細かい打ち合わせをすることもなく、決まった図案の通りに織り上がるようにデータを作るだけです。

 

こうして出来たデータにミスがないかを試織して確認するのですが、今回は納期短縮のために何色か色を変えて織ります。

CGの上では既に色の確認はしていただいているのですが、確認していただいている環境(スマホやパソコン)によって色の見え方が違ってきたりするので実際に織った生地を確認する必要があるのです。

 

今回はこちらで配色しましたが、ご希望であればカラーチップからお客様に配色していただくことも可能なのでお気軽にご相談ください。

 

 

〜【4】へ続く〜

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